手首の痛み

手首の痛みの原因として、次のようなことが考えられます。

●頚椎のゆがみ

首、肩、腕はつながっているため、互いに作用しています。
もし、首の骨がなんらかの原因によってゆがんでしまうと、肩や首の筋肉がアンバランスな状態となり、腕の筋肉にも悪い影響が生じるといわれています。

すると、筋肉が正しく動かせず、手首の関節に負担がかかりやすくなるため、手首を痛めるリスクがあります。
首のゆがみの原因はさまざまですが、スマホやパソコンの使用によって前のめりの姿勢をとりつづけることで、首の第一頚椎や第二頚椎がゆがんでしまうと考えられています。

●手首のつかいすぎ

手首をつかいすぎることで、腱や腱鞘、滑液包などで炎症が起こり、痛みを感じることがあります。
手首をよく動かすスポーツ、仕事、育児、家事がきっかけになったりもします。
近年では、デスクワークでのキーボードのタイピングやマウス操作によって日常的に手首にダメージが加わり、痛みを感じてしまうことがあります。
また、ゲームのコントローラーやスマホを長時間支えつづけていることで、手首を痛めてしまう方も少なからずいらっしゃいます。

●手首の負傷

手首の痛みは、ケガがきっかけとなるケースも少なくありません。
とくに、テニスやバドミントンといったラケットをつかう競技やバスケットやバレーといったボールをつかう競技などで手首を負傷してしまうことがあります。

●ホルモンのバランスの変化

女性の場合、出産や閉経によるホルモンバランスの変化によって関節に炎症が起こりやすい状態となり、一時的に手首に痛みを感じることがあります。

●それ以外の場合

そのほかに別の病気が潜んでいる可能性があります。
医療機関で検査してもらったり、整骨院で身体の状態を確認してもらったりしましょう。

手首の痛みの症状や関連するケガ・病気についてご紹介します。

【手首の痛みの症状】

手首の痛みの症状には、おもに次のようなものがあります。

・関節が痛む
・手首が腫れる
・炎症が起こる
・指を曲げると痛む
・手首にしこりができる

【手首の痛みと関連するケガ・病気】

手首の痛みは、次のようなケガや病気が関係していることもあります。

●捻挫

捻挫とは、手首をひねったことによって、靱帯や関節が傷ついてしまった状態のことです。
転んだときに手をつきそこなったり、ボールを受けとめそこねたりしたときに痛めてしまいます。
捻挫は、損傷の度合いによって軽度の1度から重度の3度に分類されます。

●橈骨遠位端骨折（とうこつえんいたんこっせつ）

橈骨は、手首の親指側にある骨のことです。
転んだときに硬い地面に手をつき、橈骨を折ってしまうことがあります。
完全に骨が折れていると手首が不安定になり、力が入りにくくなったり、指がしびれたりします。

●腱鞘炎

腱鞘炎は、腱をつつんでいる腱鞘と呼ばれる組織に炎症が起きる状態のことです。
指で起こるばね指と手首で起こるドケルバン病があります。
ドケルバン病の場合、とくに親指を動かしたときに症状が現れます。

●手根管症候群

手根管とは、手首の部分にある骨と靱帯によって囲まれた部分のことです。
指先へと向かう正中神経の通り道でもあります。
なんらかの原因によって正中神経が圧迫され、しびれを感じる状態を手根管症候群といいます。
しびれ以外には、親指の付け根の筋力が低下する症状をともなうことがあります。

●ガングリオン

ガングリオンは、手首でよくみられるできものの一種です。
ガングリオンのなかには、ゼリー状の物質が詰まっています。
周囲の神経を圧迫することで、痛み、しびれ、動かしにくさを感じることがあります。

●関節リウマチ

関節リウマチとは、自己免疫の異常によって関節が破壊される病気です。
手首以外の関節にも症状が現れることがあります。
痛み以外には熱っぽさや関節水腫をともなったり、腱鞘炎になりやすくなったりします。

手首の痛みには、次のように対処しましょう。

●心臓よりも高い位置に挙げる

捻挫や骨折による手首の痛みの場合、患部では炎症反応をともなうことが多い傾向にあります。
血液が手首に集まるとさらに症状が悪化する場合があるため、急性のケガが生じたときは手首を心臓よりも高い位置に挙げ、血液の流れを緩やかにしましょう。

●痛みのある手を休ませる

痛みがある手を無理に動かすと、炎症や損傷が広がってしまう可能性があります。
痛みを感じるときは無理をせず、手を休ませることに専念しましょう。
片手のみが痛む場合は、反対側の手をつかってカバーすると日常生活に支障が出にくくなるといわれています。

●冷やす

熱を持ったように腫れて痛む場合は、アイシングが効果的です。
保冷剤や氷水を入れたビニール袋などをタオル越しに痛みを感じる部分へとあて、様子をみましょう。

●冷湿布を貼る

急性の痛みには、冷湿布も効果的です。
熱を帯びているような場合には、安静にしつつ冷湿布を貼って様子をみましょう。
サリチル酸グリコールやサリチル酸メチルの含まれた湿布には、鎮痛作用が期待されます。

しかし、湿布を貼って痛みが引いたからといって、無理をしてはいけません。
一時的に痛みを感じにくくしているだけで、根本的な原因には対処できていないといわれています。
湿布を貼ってからも手首の安静は継続しましょう。

●腫れていない場合は温める

慢性化している腱鞘炎のように腫れはなく、鈍い痛みが続くようであれば、温めてみましょう。
温めることで血行が良くなり、一時的に痛みが緩和する効果が期待されます。
お湯を張った洗面器に手首を浸ける方法や入浴して全身を温める方法があります。

●医療機関に相談する

ひどい捻挫、骨折、ガングリオンなどの場合、ひとりで対処することは困難とされています。
放置したままにしていると、手術が必要になることもあります。
手首の腫れがひどかったり、動かしにくかったりするときは、自分で解決しようとせず、医療機関に相談しましょう。

手首に痛みが出ないように次のような予防法を行いましょう。

●サポーターをつかう

手首用のサポーターをつかうことで、手首にかかる負担の軽減につながります。
手首に巻きつけるタイプや手袋のように装着するタイプなどがあります。
症状やライフスタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。

サポーターは手首の負担を減らすことに有効ですが、つけすぎていると筋力が低下したり血行が悪くなったりします。
あまり長時間装着しないように気をつけましょう。

●正しいフォームを身につける

テニスやバドミントンなどで、間違ったグリップの握り方やフォームをしていると、手首に負担がかかりやすくなるといわれています。
スポーツをしている方は、一度正しいフォームができているかコーチや上級者に確認してもらいましょう。

●スマホを長時間持ちつづけない

スマホを長時間持った状態で動画をみていると手首に大きな負担がかかるといわれています。
動画をみるときは、スマホスタンドをつかってスマホを持つ時間を減らすように心がけましょう。

●手首のストレッチを行う

手首の筋肉が硬くなっていると、腱や靱帯などに負担がかかりやすくなるといわれています。
日頃から手首のストレッチで手首を反らし、柔軟性を維持しておくようにしましょう。

●デスクワーク時の環境を見直す

デスクワーク中のキーボートでの入力やマウス操作が手首に負担をかけることもあります。
手首を支えるマウスパッド、クッション、リストレストといった便利グッズを活用し、手首に負担がかかりにくい環境を整えましょう。

●違和感を覚えたら無理をしない

痛みを感じる前に、手首に疲れや違和感を覚えることもあります。
手首にいつもと違う感覚がある場合は、無理をせず手首をしっかりと休ませましょう。

●腕時計を長時間つけない

重い腕時計を長時間つけつづけていると、手首が圧迫されて痛みが出ることがあります。
必要なとき以外は外し、手首を楽にしましょう。

手首の痛みには、整形外科院やほかの接骨院の施術より当院の姿勢骨格矯正施術が適していると考えています。

長年施術を行い、痛みを感じている方は身体が硬い方で同時に身体もゆがんでいるということがわかりました。

当院はまず一瞬で全身の緊張を緩めることを目指します。

それを可能にするために、第1頸椎・第2頸椎にYDコンダクターで施術を行います。
また、胸椎、患部に対してはJSリムーバーに加え、手技も行い、手首の痛みの改善を図ります。