育児中、手首の腱鞘炎が痛くて抱っこ出来なかったのが出来るようになる方法
肩こり
育児中は、授乳・お風呂(沐浴)・おむつ替え・抱っこ・寝かしつけなどでめまぐるしく毎日過ごしています。
ある日、授乳中や沐浴時に手首に「ズキン」と鋭い痛みを覚えることがあると思います。
育児中に多いのは、左手首・指の腱鞘炎です。
なぜかというと授乳時に赤ちゃんの頭を支えているからです。
持続して支えていると結構重くて知らず知らずのうちに負担がかかっています。
ペットボトルを持つ、タオルをしぼる時に手の甲や親指を動かすだけで「ズキン」と強い痛みが手首周辺に感じることがあります。
この症状が育児中に多い腱鞘炎(けんししょうえん)と呼ばれる手首の炎症です。
はじめて出産された方の約80%が経験すると言われています。
育児中の手首の痛みは腱鞘炎?
①腱鞘炎のメカニズム
腱が通る管(くだ)を鞘(さや)=トンネルと言います。
通常、管を腱がスムーズに動いて指、手首が運動出来ていますが、これが過度に手や腕を使う事で事によって腱が炎症をおこし腫れて太くなります。
太くなった腱は管を通りにくくなってしまいます。
これが腱鞘炎になるメカニズムです。
②腱鞘炎の原因
・屈筋腱腱鞘炎(ばね指)
手指の使いすぎによって腱を円滑に動かしている潤滑油が少なくなってきて腱鞘に炎症が起こしやすい環境が出来上がります。
その結果、腱に炎症が起こり鞘(さや)=トンネル、あるいは腱自体の肥厚(ひこう)をきたして、弾発現象を生じて、腱がトンネルを通過しにくくなり指を曲げたり伸ばしたり動かした時にポキッと音がして戻る現象をばね指といいます。
・ドケルバン病
手首の使いすぎによって腱を円滑に動かしている潤滑油が少なくなってきて腱鞘に炎症が起こしやすい環境が出来上がります。
その結果、手首の親指がわの長母指外転筋腱(ちょうぼしがいてんきんけん)と短母指伸筋腱(たんぼししんきんけん)が通過する際に手首の部分に痛みが発生します。
手関節とおよび母指(ぼし)の過度の使用がきっかけとなり、産後の女性に多く発生します。
手の過度の使用が原因となって、母指を動かす腱鞘に炎症がおきて、疼痛(とうつう)を引きおこす腱鞘炎をドケルバン病と言います。
赤ちゃんを抱っこした時、お風呂に入れる際に手の甲や親指の根元に痛みがあり、手の指や手首を使うたびに痛みを感じるようになったら腱鞘炎になっています。
これを産後腱鞘炎と呼ぶ場合もあります。
この手首の腱鞘炎はいきなり発症するものでありません。
はじめは手首がだるい、硬いなどの違和感や不快感があらわれます。
それを放置して、手首が熱をもったようにジワジワ痛みだしたら一気に症状は悪化します。
ある日、瞬間的に力が入らないことがあり、やがて手首に強い痛みが起こるでしょう。
ほかにも、腫れやしびれが見られ、日常生活に支障をきたす状態までになります。
育児も家事もできず、赤ちゃんが泣いていても抱きあげることもできないのは辛いことです。
腱鞘炎の原因と対策
腕の筋肉が硬くなることで指の腱を引っ張って指が動く仕組みになっているのです。
通常は必要な時だけ腱を引っ張るのですが、これが何かしらの要因で筋肉が硬くなることで、常に引っ張り続ける状態になってしまいます。
この状態が長く続くと、腱が太くなったり、むくんで炎症をおこしてしまい、腱の通り道の腱鞘と擦れるようになってしまうのです。
これが腱鞘炎の痛みや腫れの原因となっているのです。
なぜこんな状態になってしまうのか、これは手首の筋肉のオーバーユースにあります。
冒頭でも述べたように、パソコンやゲーム、育児など、手首を酷使することで、筋肉が硬くなってしまい腱鞘炎を引き起こしているのです。
ドケルバン病…整形外科の対応
親指のつけ根におきる腱鞘炎で、親指の下の手首あたりに痛みと腫れが出ます。
手を反復して使用することによる手の酷使(こくし)が原因となることが多いですが、その他に関節リウマチ、結核、細菌感染が原因の化膿性腱鞘炎(かのうせいけんしょうえん)があります。
指の使用が原因の場合は、鎮痛剤、固定具を使い、手を安静にする固定療法、患部にステロイド注射など保存療法で様子をみますが、症状が改善されず、何度も再発するような場合には、腱鞘を切開して 腱の通りをスムーズにする手術を行います。
ばね指…整形外科の対応
手の指に起きる腱鞘炎の一つで、指の動きが悪くなったり、指がまがったまま伸びなくなる病気です。
指を反復して使用することによる手の酷使が原因となることが多いですが、その他に関節リウマチ、結核、細菌感染が原因の化膿性腱鞘炎があります。
指の動きが悪くなる他に熱や痛み、腫れが生じます。
出産後や更年期障害に悩んでいる女性に多いのも特徴です。
鎮痛剤、患部にステロイド注射など保存療法で様子をみますが、症状が改善されず、何度も再発するような場合には、腱鞘を切開して 腱の通りをスムーズにする手術を行います。
薬物療法
整形外科では、薬には塗り薬・貼り薬・のみ薬の「痛み止め」があります。
痛みが強い場合には、炎症が生じている腱鞘の中に「ステロイド薬」を直接注射します。
ステロイドを打つ際には、「局所麻酔薬」も混ぜて一緒に注射します。
注射から2~3週間以内に症状が改善し、注射の効果は3か月~半年ほど持続することが多くみられます。
手術
局所麻酔をして、腫れて厚くなった腱鞘を切って開きます。
切った腱鞘はそのままですが、ほかにも腱鞘があるので手の機能には問題ありません。
所要時間は、10~20分程度です。
特に「ばね指」という腱鞘炎は手術が短時間で早く効果があるのでおすすめです。
腱鞘炎にならない抱っこの仕方
腱鞘炎にならない抱っこの仕方は「ちょっとした枕を持つような感覚で、力まずに体に赤ちゃんを寄せて抱っこ」すると手首に過度の負担がかからなくなります。
最初は抱っこの仕方に慣れないので、心配のあまり、余計な力が手首のみならず体全体に入ってしまいます。
当院に来院される親御さんを見ていると、赤ちゃんを圧迫しないようにと体から離して、手、腕だけで抱っこしているように思います。
手首の使い方
赤ちゃんは頭が一番重いです。
右利きの方は大抵、左手で頭を支えています。
手首を手のひら側に曲げて5本の手の指を開いて特に親指に力がかかっています。
その積み重ねが腱鞘炎を作ります。
赤ちゃんの頭はこの場合は「左手のひら側の手首に乗せる」と、手の指の力が軽減されますのですごく抱っこの持続性が出て楽になりますし、その方が赤ちゃんも楽だと思います。(小生、3人を育てました)
体の使い方
立って抱っこ
重心がくるぶし(かかとより少し前)になるように立ち、下腹を引いて頭を持ち上げて抱っこします。
そうすることで腕、手首の負担が軽くなります。
・座って抱っこ
椅子に座る際はお尻が背もたれに当たるように深く座って下腹を引き、特に授乳時には肘はテーブルに置くと腕や肩の筋肉への負担が軽くなり、手首の負担が軽減されて腱鞘炎の痛みも和らぎます。
赤ちゃんを抱っこするときに頭が下がり、肩も前(まき肩)に背中も丸くなっていることが多いと思います。
このような状態は体に無理がかかり、姿勢が崩れています。
姿勢がくずれることで腰、背中、肩、腕、手首、手の指の筋肉に力が入りますので姿勢も気をつけましょう。
腱鞘炎になった時の予防法
腱鞘炎になった時に予防法、対策は一般的には安静にする。
「一日のうち1時間でも2時間でも休ませるようにしましょう」とあります。
確かに、必要以外にスマホの操作をしている方は時間を減らすことが有効です。
テーピング
患部にテーピング固定をすることで痛みが軽減されます。
親指のテーピングの仕方
まず、手首の親指側にあるグリグリする茎状突起(けいじょうとっき)から親指の第一関節までを、反対の手の親指の腹で10~30秒もみほぐします。
親指を伸展すると痛む腱鞘炎を改善するテーピングのやり方”次に、図のような大きさの伸縮性のあるテープを用意します。
A:幅5cm×親指の第一関節から手首までの長さ(一方の端を親指の太さに合わせてカットする)
B:幅5cm×手首1周分の長さ
C:幅2.5cm×親指1周分の長さ
①親指を小指側に軽く曲げ、Aのテープを爪の下から手首に向かって少し引っぱりながら貼る
②Bのテープの裏の紙を真ん中で破ってはがし、テープの両端を引っぱって伸ばす。
テープの伸びた部分を手首のグリグリにやや強く当て、固定できるよう手首の半周を圧迫するように貼り、半周ははがれない程度に軽く貼る
③Aのテープがはがれないように、CのテープをAのテープの先端に巻く薬局で市販されています。
伸縮性のあるテープとハサミを用意!
A、B、Cに切り分ける
Aを貼る!
Bの裏紙の真ん中あたりを破って固定しながら貼る!
Bを貼る!
親指にCを巻いて完成!
特選街Web参照はこちら
サポーター等のグッズ
冷湿布を貼りサポーターで固定すると、患部の負担が軽減されます。
サポーターに関してはたくさんありますのでここではみなさんもご存知のamazonをご紹介します。
サポーターはこちら
ストレッチ
ストレッチも有効
・腕の手の甲側の筋肉を痛いくらい伸ばす。その時のポイントは中指、人差し指と折り曲げて、その上を抑えるように親指を曲げる。
・手のひら側の筋肉を伸ばす。親指以外の4本の指を先程と反対に痛いくらいに伸ばす。
ストレッチは手首より、腕の筋肉をを伸ばしてあげると有効でしょう。
冷やしたり湿布も有効
腱鞘炎は、患部を冷やすことも大切です。
スポーツなどで打撲になったり、痛めたりするとコールドスプレーをするシーンを見た事があると思います。
痛みを引き起こしている箇所というのは、炎症を起こしています。
これは強烈な刺激が組織を破壊し、自分の身を守るための防衛手段として熱を持つようになるのです。
その熱が続くことで炎症となります。
だから、痛みが生じた場合、冷やすことで炎症を防ぐことができ、症状の改善に繋がります。
腱鞘炎も炎症の一つなので、冷やすことは有効な手段となります。
腱鞘炎はどのくらいの頻度で通う?治癒期間?
やよい堂整骨では、5~8回で腱鞘炎は改善されます。
腱鞘炎の通う頻度、期間を明確に記載している病院、整骨院、治療院は無いです。
それほど腱鞘炎に一旦なると治りずらいと言えます。
腱鞘炎の治し方
腱鞘炎は体の歪みの影響受け、筋肉の緊張によるハリ、コリが影響します。
しかし、腱鞘炎は痛みの出ている筋肉だけを施術しても痛みは取れません。
腱鞘炎を根本的に治していくためには、頭、首、肩、腕、手首を乗せている姿勢、骨格から正していくことが大事で、それによって手首の腱鞘炎も早期に改善されます。
痛みを出している関節、筋肉がスムーズに働けるようにすることです。
それは当院の姿勢骨格矯正を施術する事で可能になります。
首をもんでもダメ…
腕の腕橈骨筋(とうこつきん)手の甲側の太い筋肉・長母指伸筋(ちょうぼししんきん)腕橈骨筋の外の硬い筋肉をほぐす。
その上で冷湿布すると効果的です。
そして日常の身体の使い方を見直してみることも大事でしょう。
やよい堂整骨院の施術
腱鞘炎は湿布をしたり安静にしたり、ストレッチをしても腱鞘炎の痛みが、なぜ解決されないのでしょうか?
考えられる原因は3つあります。
①骨格に歪みがある
腱鞘炎は腕の筋肉の使いすぎで起きるので腕の筋肉のマッサージをしたり、ストレッチすれば回復するというのは理解しやすいと思います。
しかし、それで回復するのは初期で軽度の腱鞘炎の場合のみです。
筋肉や関節というのは体全体が連動して動きます。
例えば、腕であれば肘の関節から肩の関節そして肩甲骨の動きと大きく関わってきます。
そこから肩甲骨は股関節とも連動しているので、上半身だけでなく下半身の可動域や歪みも考慮して施術しなければなりません。
このように腱鞘炎だからと言って腕の筋肉をマッサージ、ストレッチするだけでは回復しにくいというのは分かってくると思います。
②症状の諸悪の根源は、第一頸椎(けいつい)の不全による脳の錯覚
人がつらい症状を感じるのは、「脳」が関係していると言われています。
実はつらい症状の多くが、脳の痛みを感じる箇所が勘違いをしていることで痛みにつながっています。
そのためどんなにつらい箇所に対してアプローチを行っても、脳が痛みを勘違いし続けていては症状の改善は一向に期待できません。
そこで必要になってくるのが脳へアプローチすることです。
脳にアプローチするためには脳幹、つまり第一頸椎を動かしていく必要があります。
この第一頸椎・第二頸椎のことを医学用語でアトラスと呼びます。
このアトラスはとても厄介(やっかい)で、どんなに整体や手技、ストレッチでアプローチをかけても動かすことができません。
適切に動かすためには、アトラスにピンポイントで瞬発的な圧力をかける必要があります。
それを可能にしたのが、おぐり式骨格矯正になります。
腱鞘炎でお悩みの方は、おぐり式骨格矯正を受けることをおすすめします。
③身体に痛い所が出るのは筋肉の使い方が上手くいっていないから
・腕の親指側の筋肉に橈側手根屈筋があります。この筋肉は手のひらを下に向けて使う時に働く筋肉です。この筋肉が衰えると手首の腱鞘炎になりやすいです。
お仕事でのパソコン操作、ピアノを弾く、物を持つ、握る等日常的に使用頻度が多いです。そこでこの筋肉鍛える必要があります。
鍛え方:手の示指、中指、薬指、小指の第一関節を伸ばした状態でグーを作ります。そのグーを親指で横に圧迫してグーが完成です。次に作ったグーのまま、両腕を伸ばしてグーを作った拳を下に曲げて10秒間停止します。それを3回繰り返します。腕の内側筋肉が緊張していれば大丈夫です。慣れるまで痛く感じますが大丈夫ですので続けると良いでしょう!
・腕の小指側の筋肉に尺側手根屈筋があります。この筋肉は手のひらを上に向けて使う時に働く筋肉です。この筋肉の衰えも手首の腱鞘炎、肘のトラブル、指のトラブルにになりやすくなります。
物を持つ、ドアノブを捻る、フライパンを持つなどに使う筋肉です。
鍛え方:手の示指、中指、薬指、小指の第一関節を伸ばした状態でグーを作ります。そのグーを親指で横に圧迫してグーが完成です。次に作ったグーのまま、手の甲同士を合わせて、両腕を伸ばしてグーを作った拳を外側に曲げて10秒間停止します。特に小指薬指を力をこめて握ります。それを3回繰り返します。腕の外側筋肉が緊張していれば大丈夫です。慣れるまで痛く感じますが大丈夫ですので続けると良いでしょう!
細部のインナーマッスルトレーニングこちら
お子様連れで施術を受けたい方へ
来院される際にお子さんを預けることが難しい方は、育児経験者の受付スタッフが親御さんが見える所で、施術中お子さんを預かります。
ですので、痛みをがまんせずに来院ください。
一日も早く症状が治まり、笑顔で育児できるよう利用してみて下さい。
まとめ
①育児中の手首の痛みは腱鞘炎である。
②腱鞘炎にならない抱っこの仕方
赤ちゃんを出来る限り身体に引き寄せて抱っこする。
③腱鞘炎の治るまでの期間
・やよい堂整骨院では5~8回
・整形外科では薬、湿布、注射等で経過観察が主流です。
④腱鞘炎になった時の対策
・自分でできることはテーピング、ストレッチ、冷やす等です。
・腱鞘炎の中でもばね指を早く治したい方は手術が良いです。(簡単な手術です)
・手術以外で早く治したい方はやよい堂整骨院の姿勢骨格矯正をおすすめです。
・腕の普段使え切れていない筋肉を鍛える(分からない方はやよい堂整骨院で教えます)
【お客様の声】首こり、肩も上がらず、腕もすぐにパンパン・・・まさかここまで良くなるとは・・・
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【お客様の声】毎回の授乳や抱っこが苦痛でなくなり、心も軽い!
【お客様の声】ひどい首痛と肩こり、一時的に楽になっても、すぐに痛みが出る
【お客様の声】全身のバランスを整えていただくことで痛みが軽快に!
【お客様の声】ずっと辛かったのに2、30分の治療で無くなった
【お客様の声】たった1度の治療で劇的なビフォーアフターを遂げた
【お客様の声】突然肩甲骨がつったような痛み それがなくなった
当院でおぐり式骨格矯正を受けることをおすすめします。